留置場に目眩あり

愛してやまない音楽について語って逝きます

追伸伊坂幸太郎①

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かなり前の作品なのだが、

ラッシュライフを読んだ。

 

 

ラッシュライフ

つまり豊潤な人生らしい。

 

 

まず登場人物が多く、

場面、場面の切り替えが

コンスタントに行われるので

 

読み始め序盤では、

置いてかれる事があったが、

 

それも中盤にくれば

難無く世界観に浸る事が出来た。

 

 

登場人物達全員、繋がっていないように見えて、

物語終盤では実は絡みがあり、

 

各々の場面で、

実は登場していたというような

話構成である。

 

 

物語が終わるまで、

誰が主人公なのか、

 

イマイチよく分からなかったのだが、

 

簡単にまとめると、

拾った犬に励まされて、

 

あんな犬コロが頑張っているのだから、

俺の人生、まだまだこんなもんじゃ終わらねえ!!

 

 

的な、話である。

 

 

正直、他のキャラクターの話は、

 

痴話話のようで、

 別にどうでも良かったなあ、と思った。

 

 

無職の男に拾われた犬コロこそが、

主人公なのではないか?

 

 

そう思わざるを得ない。

 

 

まともな人間がいない中で、

唯一救われた人間は、

 

 

犬コロをきっかけに

豊潤な人生目掛け、

 

羽ばたいていったのだから。